写真にまつわるフードポルノのことと、「ポルノ」という言葉について
↑加工後
↑加工前
イマサラであるけれどもフードポルノというキーワードを聞いた。そういえばポルノの写真ってPhotoshopによる加工がすごいのだよなあと思ったところで、 自分の料理写真の主に明るさにまつわるパラメータすこし弄っただけでかなり見栄え変わると分かったので、なるほどポルノだと思った(女性諸君においては一般に男性はポルノを日常的に閲覧しているという事実に留意されたい)。
ここでの補正パラメータは、露出補正、全体的なコントラスト調整の明るさ補正と詳細調整のためのカーブ補正(ハイライトが粘るように修正)、あとは本来ではライティングでやるようなシズル感の強調とかをクイックマスクツールで覆い焼きなどと、列挙するとなかなかややこしそうに見えるが、そんなに難しいことはしていなくて、イマドキのプリクラマシンだったら自動でやってくれるようなものだ。あとは手癖でカラー補正したりエッジシャープかけてるけれど、こちらはやってもやらなくても普通はほとんど区別がつかないだろう。 つまるところ、ここでやっているのはパスポート用やプリクラ用の写真が多少見栄え良くなってるのと同じようなことくらいしかしてないのである。ということは、本来のポルノばりの修正をかければ料理写真もいわゆる「お察し」ということになるであろう。そして普段の僕の写真がいくらか補正されていることにも皆様気づかれてしまったであろう。写真とはそういうものなのである。
さて、ポルノという言葉は欧米発の言葉であるから上のような隠喩はなさそうな気がするが、実のところ比喩でもなんでもなく"Porn"自体に「扇情的で誇張や嘘がある」といった意味があるらしい(と、このサイトを見て知った)。よくよく考えれば「投資ポルノ」や「キャリアポルノ」、しいて言えば「学歴ポルノ」(一時期の学歴ロンダ)みたいな言葉もよく見るわけだし、自然にそういう意味合いの使い方にも触れたことがあったのである。そのように考えると言葉というのは、本来の意味合いについて深く考えずになんとなく読んでしまっているのだなあと感じた。
さてさて、そんなこんなで欧米の人に対してフードポルノについてどう思っているか聞いてみると「食べ物の色はあんまり気にしたことないネ!」という話になり、アチラの人たちが真っ青なケーキやら原色が眩しいのカラフルなグミをもりもり食べる理由がなんとなく分かってしまうのであった。嗚呼日本文化で育って良かった。