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例えば携帯メールのコミュニケーションがその手軽さから各々のやり取りの希薄さを指摘されたように，ソーシャルネットワークにおいてもコミュニケーションの質が希薄というか密度が低くなっている気がする．コミュニケーションにかけた時間に対して得られるものがいくらか減ってきているようにも思えている．事実，以前僕はもっと本を読んでいたが，今年は年間で50冊も読んでいない，スマートフォンにばかり向かっている．
ソーシャルネットワークの力は私の人生を変えさせたし，紅葉を見ながらソーシャルネットワークとかについて考えた話なんてのも書いた訳で，本当に素晴らしいものであると信じている．それでも違和感を感じている．
便利なツールが登場すると，堕落するという人たちがいて，今まではテクノロジについていけないかわいそうな人たちだと思っていた．でも実ははそんなことはなくて，その機器によってその人達が大切にしていた何かが蝕まれる可能性があることをそれとなしに悟っていたのではないかと今は感じている．経験が立場が人によってまったく異なる．