良い機材使ってるといろんな方面からぶっ叩かれるから恐ろしい世の中だ
D3Sで撮影したGIGAZINEの写真を見て「高価な機材だからといって、いい写真が撮れる訳ではない」を実感させられる : ARTIFACT ―人工事実―
この件については、機材は適材適所という話だと思う。難しい話は
一眼レフむつかしい - workshop PCエンジンおしゃれ計画
でだいたい解説されているので省略。狭くて暗い店内でまともにフルサイズ機で撮影するのはかなり難しい。iPhone撮った方が楽だし割とまともに映る。
Apple iPhone 4S, 1/20, f2.4, ISO320
有る程度広さがあれば足を使って環境光を活用出来るから良い。料理の撮影にはセオリーがあって、半逆光と呼ばれる光の加減にすればそれなりに見える。でも自由に動けないとそういう光の加減に持って行くのは困難だから、狭いという状態はとても難しい。
Sony DSLR-A300, 1/30, f4.5, ISO200
APS-C機だとまだ気楽で、こちらも環境光をうまく使えばそれなりに映る。これがフルサイズになるとどうしても被写界深度が欲しくなって絞ってしまうから、ライティングしないとまともに映らない。というわけで、ある程度のセンササイズと明るいレンズの組み合わせみたいなカメラが出たら売れるんじゃないかと思ったらNikon J1がそうだった。
しかしアレだ、この機材は適材適所という話は技術的な話だけに収まらなくて、写真を撮るには切っても切れない話だと感じている。例えばモデル撮りの撮影会でコンデジ持って行ったら微妙な空気になるし、街角スナップで黒くてデカいカメラ持ってると不審者扱いされるだろう。あと、物撮りであってもその写真は最終的には誰かに見てもらうことがほとんどだから結局は人間関係になる。そうやって考えると、写真を撮るだけで人間関係の問題に発展するのは容易に想像出来るし、高い機材使ってると各方面でぶっ叩かれるというのも、まぁ仕方が無いかと思った。